昼寝ネコ一族の紹介
昼寝ネコ一族の紹介
さて、昼寝ネコ一族の発祥となると、少なくとも三千年は遡らなくてはなりません。紀元前1,000年の頃には、すでに昼寝ネコ一族が存在していたと聞いています。
昼寝ネコ一族は普通のネコからは区別され「昼寝をして頭を休め深く考えるネコ」とされていました。で、当時の族長や王の高官に飼われ、必要なときには統治や人民を益するために重要な助言をしていたのです。つまり昼寝ネコ一族は、統治者にとって良き相談相手だったのですよ。歴史的に、人間社会の平和と心の平安のために、人間に仕えることを使命としていたのです。
昼寝ネコ一族は人間の言葉を話します。それと、数千年にもわたって生きていますので、いわば歴史的な知恵が備わっています。目先のことに捉われず、非常に長期的な視点から物事を判断します。誤解しないでいただきたいのですが、博学で何でも知っているという意味ではありません。ただ、人間の心に感動や平安をもたらすことに使命感と達成感を持っている、ということなのです。それと、人間の目には見えない様々な危機の予兆を察知し、回避のために必要な提言を行うことも大切な使命だと教えられてきました。
紀元後、もうすでに二十世紀が経過し、昼寝ネコ一族の活躍の場も失われ、すっかり散逸してしまいました。昼寝ネコ一族は、世界中のあちこちに存在していることは確かなのですが、いわば日常性に埋没してしまい、交流もほとんど途絶えてしまっているのです。でも、時代の変遷とともに、人間の生存環境も徐々に変化し・・・勿論、悪い方にですが・・・特に重要な事件が発生すると、情報や意見の交換をすることがあります。